南アルプス南部縦走

今年の夏も南アルプスに行ってきた。去年は北岳から赤石岳まで歩いたけれど、その続きとして聖と光岳をコンプリートするため。ただ、今年はゆっくりと一眼レフで写真を撮りながら進みたかったので、レトルト食品など重いものも持ったし、バックパックは重量感あるBaltoroをチョイス。

一日目は椹島ロッジから赤石岳へ。最初はさくさくと進んだんだけど、次第にバックパックの重量感を感じ始めて辛くなってくる。森はとてもキレイだけれど、しばらくすると展望がひらけない、単調な森に感じられ。かなりの時間を要して、ようやく山が望める赤石小屋へ。遠く赤石岳は雲の中、これは雨の予感。

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そして予感通り、夕方には見事に夏の雨。
赤石岳を経由して、赤石避難小屋には去年に引き続きすっかり暗くなってからの到着になってしまった。

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まるで、自分の家のようなどんさんの暖かいお出迎え。アットホームで素晴らしすぎるけど、寝不足で恒例の飲み会ができずにグロッキー。

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翌日は4時起き。
言葉で表せない、絶景。夜明けは山での一番好きな時間。

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日の出を見てたら1時間も経ってしまった。6:00に出発して、聖岳方面へ。嘘かホントか、聖平までは下り2,000m、登り2,000mあるとのこと。

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百間洞の山の家にはすぐに着いたけれど、確かにそれから兎岳まで上下の細かい起伏が続、そして聖岳へも登って降りて、聖平に着く頃にはすっかりつかれてしまった。

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本当は茶臼岳まで行こうと思っていたのだけれど、あたりは真っ白で、我々グッタリで。今日はここに泊まろっかと聖平でのんびりすることにした。

翌朝、体力は復活しサクサクと体は動き、上河内岳を超え、すぐに茶臼岳の分岐へ。キャンプ場にテントを張ろうと思っていたのだけれど、ヘリが降りるのでテントは張れないらしく、荷物を草むらにデポして、ほぼ空身で光岳へと向かった。

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南アルプスもここまで南部に来ると、ぐっと標高が低くなってジメジメしてきてハチもブンブン飛んでいる。
かなりペースを上げたので、汗が吹き出てくる。空身になったおかげか、コースタイム5:30くらいのところを3時間で光小屋へ。昨年、北岳から歩いているので、そのほぼ突き当りともなる光岳に着くとなんだかちょっと感慨深かった。

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光岳山頂は、展望がまったくなしで、なぜにここが百名山に選ばれているのかわからないほど、それは鬱蒼とした森の中にあった。頂上から10分ほど歩くところにある光石は想像よりも大きい白い岩。

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二度と来ないかもしれない場所だけれども、こんな遠いところまで遥々これてよかったなーと心から思う。
帰りもサクリと3時間で茶臼岳分岐へ。もう15:00は過ぎていたけれど、目的は達してしまったし、キャンプ場にテントを張れていなかったので下山しちゃおうかとなった。これにて今日のエアリアコースタイムは20時間を超えることが決定。

標高をガンガン落とし、夕方にもはや恒例となった雨にやられ。最後は川沿いをひたすら進んだ。鬱蒼とした暗くなってきた森の中から見る白い川はなんだかとても美しい。左から右から、遥か彼方の高峰から下界へと幾多もの川が合流してくる。尾根はドンつきとなり、吊り橋を渡って、またその尾根が川に囲まれ吊り橋を渡り違う尾根へと、その繰り返し。こんなにも美しく力強い川たちが、最後にはダムに吸収されてしまうのかと思うとちょっとやるせない。

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最後まで下りかと思っていたら、100mほどのいやらしい登りが最後の最後に続いた。その名もヤレヤレ峠。峠の上で、本当にヤレヤレだよこりゃとつくづく思った。もはやヘッドランプをつけたほうが良いと思うほど暗くなった時に、最後の吊り橋が現れる。高所恐怖症には耐えられない高度感が続く名前通りの大吊橋。
激しい雨の中、林道を30分歩き、車にたどり着いたのは19:00過ぎ。充足感あふれる山行だった。

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