利尻島へ (序章)

年末に、なぜか利尻に行ってみたいと思った。妙高でも白馬でも、普通の北海道とも違う未知の場所へ、それも自分が試されるような場所へ行ってみたいと思ったんだ。ツアーにポンっとお気軽にのるのもいいけれど、旅人としては自分で調べて自分で決めたいと思った。それから、飛行機を予約し、バスを確保し、フェリーを調べ、宿をとってガイドさんを探した。

こんなわがままな自分のノリに、2つ返事で「いいな、行こうぜ」と言ってくれる仲間がいるのは本当に幸福なことだと思う。もちろん行かせてくれる家族もだ。

そんなこんなで、日本最北の巨人を目指すこととなった。木・金と有給を頂き、水曜日に仕事をちょっとだけ早く上がって、会社から走って一分のバス停へ向かう。羽田までは25分。チェックインして、ビールを買って、すぐに搭乗開始だ。

新千歳に着いたのは20:30、54分の特急に乗り札幌へ。旧友が駅まで迎えに来てくれて、お決まりの札幌ラーメンを食べて、すぐにお別れ。大通りバスセンター発、23:00の稚内行きのバスに乗る。3列シートで快適なバスは、ビールのおかげもあってすぐに眠りにつき起きると稚内に着いていた。ここは本州最北の地。

そのまま6:40のフェリーに乗る。

ノシャップ岬を回りこみ、姿を現すは洋上アルプス利尻岳。頂きは1,721m、その標高差はもちろん1,721m、想像よりも遥かにでかく、逞しい。あの高く遠い頂きに、果たして立てるのだろうか。

8:20 利尻島に着く。予定ではガイドさんが待っていてくれているはずだった。あの人だ!と全員一致で声を発してしまったくらい真っ黒に日焼けした人がいた。それが、これから4日間お世話になる、無邪気な顔をした渡辺さんだった。

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