アコンカグアへ -1-

今年の冬は南米大陸の最高峰、アコンカグアに行きたいと思っている。標高は7,000mにわずか40mおよばず6,960m。これは北米のデナリよりも高いし、キリマンジャロやヨーロッパ最高峰より高い。というか、ヒマラヤ地域を除いて、ここより高い山は存在しない。

こんな高い山なのに、クライミング的な技術はほとんど必要なく、簡単な山だと言われてはいるが、そうはいっても標高が標高なので成功率は30%とも言われ、毎年の死者もデナリより多いとのこと。自分の友人も3人の内2人は失敗している。

登れるか登れないかはわからないけれど、せっかくなのでその過程を綴っていきたいと思う。

2003年、もう10年も前になってしまうが、南米大陸を旅していた。
アルゼンチンにいたのは9月か10月だったので、まだ登山時期ではなく、それでも南米最高峰に近づいてみたくて、一目見たくてメンドーサから麓までバスで行ったのを覚えている。

(↓当時撮った写真)
Latin_America_269

その後、6,088mのHuayna potosiや、6,542mのSajama、5,897mのCotopaxiを南米で立て続けに登ったけれど、アコンカグアはいつかずっと登ってみたいと思っていた。6,000mを登ったら6,500mの世界が見たくなった。そして6,500mを登ったら7,000mの世界がやっぱり見たかった。

行けたら行こうと思いつつ、そんなこんなで月日は流れ。ちゃんと働いてしまうとなかなか行く機会はなかった。時間があったらお金がない、お金があると時間がない。その両方があるときってあまりないんだよな。あのときあんなにも近かった山が、日本に帰ってきてしまうと遥かに遠い山となった。

今年、子どもも2歳になってちょっと落ち着いて。仕事も少し落ち着いて。年末の暦が非常によい。4日有給をとれば16連休となる。これを逃すと、もう数年チャンスがないかもしれないと思い、思い切って行ってみようと思った。

もちろん、いつもながら一人でも行こうと思ったけど、せっかくなので友人に声をかけてみた。静岡の桜エビの人が一番乗り、うずうずを抑えきれないいつもの友人が会社に有給申請。滑りは好きだけど登りは興味ないと言っていた人が、「そこまでの登りは興味ある」と言ってきて。とあるカリスマが意外な反応を示し。フェイスブックでアップしたら何人か集まってきて。
今は暫定で7名のグループになってきている。友人に本当に恵まれているなあと、心から思った。

山を想うと、あるときはとても心細く心配にもなる。でもそれにも増して楽しみではある。
こんなわがままを理解してくれる家族にとても感謝しつつ、さてあと3ヶ月。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA