アコンカグアへ -6- スイートルーム宿泊

最終トレーニング
いよいよ残り1周間を切り、みんなで都心のスイートルームに泊まりに行った。部屋代が6万円のこのスイートルームはちょっと変わっている。チェックインは21:00でチェックアウトは6:00。眠るのは床、それも寝袋で。シャワーもないし、トイレは部屋の外だ。値段をろくに知らないでやってきた友人たちは「え、そんなにするの!!」とびっくり。
手には15万円の血中酸素装置が付けられ、300万円の機器が我々を測定し続ける。部屋の外には、見張りのトレーナーが夜通し様子を見てくれている。そう、ここはミウラ・ドルフィンズの低酸素室。通常メニューとしては宿泊トレーニングは実施していないのだが、グループで特別に受けさせてもらうこととなったのだ。

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パジャマに着替えて部屋に入る。「もう4,000mですか?」との問に「ええ、4,000mですよ」とあっさり。まるでどこでもドアのような富士山頂より高い場所への気軽さに、おかしくなって笑ってしまう。
22:00に消灯となるはずが、テンション上がってしゃべり過ぎ、消灯を延長。それでも23:30くらいには眠りについた。富士山の山頂で眠った経験が活きてきたのか、あまり苦しくないし、頭も痛くない。比較的よく寝れたけど、それでも何回か目が冷め、猛烈にのどが渇いて水を飲み、明け方には0mのトイレへと出た。

6:00、「朝ですよ〜」と起こされ、計測結果が発表される。自分の場合は、眠るとすぐに血中酸素濃度がじわじわと下がった。60くらいになって、すとんと上がる。そしてじわじわ、またストンと上がる。どうやら、眠りが浅いらしい、そして酸素濃度が下がり過ぎると防衛本能で目が冷め呼吸をするのだという。すなわち上がったところで起きている。

イビキをかくシンヤはギザギザのグラフ、45まで落ちていた。恐ろしいのがヒロキでずっと80くらいをキープしている、神のようなグラフだった。テストでは睡眠が三角になっていたけど、今回は悪くない結果。富士山通いが効いたのだろうか。不安はだいぶ取り除かれ、それだけでも高いスイートの効果はあったんじゃないかな。

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