キタタン出走 -誰かのペースで走る道-

北丹沢12時間耐久レースに出てきた。おそらく天気はすこぶる良く、例年より完走率は高い。
スタート:1763名(男子1580名・女子183名)/ 完走者:1509名(男子1366名・女子143名) / 完走率:85.53%(男子86.46%・女子78.14%)。とのことだ。

自分の結果は総合順位は380位/1366で、39歳以下の男子では209位/614なので、初出場で30分遅い渋滞必死のピンクゼッケンでは悪くなかったかなあというのが、感想。結果は6:54分で、目標としていた7時間切りはなんとか達成できたので、非常に満足している。やっぱり試走をすると時間が読めるね。以下長くなるが記録。HRモニタもつけて走ったので目安で載せておく。

スタート前。前回の記録や、ロードが早い人は白いゼッケンで6:30にスタート。我々の仲間は6名いたけど、みんな初出場なので7:00スタートのピンクゼッケン。試走の時と、いろいろな人のブログで渋滞するのはわかりきっていたので、最初の渋滞は避けようと一番前の方に並んだ。
今日の天気は雨も上がり涼しそう。噂で聞いていた暑さに悩まされることは無さそうだ。

7:00スタート。
いきなりロードで登っていく。ウォーミングアップも全くしていないし、ロードは速くないけれど、10秒だけ一位になってみた(笑)最初の坂を上がりきったところから、続々と後続の方々に抜かれ、2km先のトレイルに入るころには50人以上に抜かれていたと思う。
トレイルの入り口までは12分。HRは163。

峠まで渋滞はないけれど、前の人についていくだけ。でも比較的速い集団なので、速すぎもせず遅過ぎもせずな、良いペースで登ることができた。
峠までは16分。HRは165。

下りはもっと飛ばしたかったけど、これも全体のペースに従うしかない。
ロードまでは11分、HRは156。

ここからは立石建設というトレイルの分岐までロードラン。キャンプ場あたりまでは下りなので、軽快に気持ちよく走れた。ロードが得意な方に抜かれまくるのは覚悟していて、どれくらい抜かれるか、抜かれるたびに、逆にこちらが抜くたびにプラスマイナス何名、と数えていたんだけど、結局抜かれたのは15名ほどで、逆に抜いたのは50名近く、あれ、予想外に順位アップ?
びっくりしたのは、30分前にスタートした白ゼッケンの方々が、かなりいたということ。はて、速い人じゃないの?
このロードでのHRの平均は165で、ちょっと頑張り過ぎかとも思ったけど、この先で渋滞するのはわかりきっていたので、そこで休もうと割りきって頑張って走った。自分の予想より10分早く、37分程度でエイドに着く。塩とアミノバイタル飲んで、パワージェルを飲みながらトレイルを上がり始める。トレイルの登りはじめでスタートから1:20が経過。

トレイルに入ると早速渋滞が始まった。上りはかなりゆっくり。車の渋滞と一緒で、ボトルネックとなっている遅い方がいて、そのあとに人が連なっている。しかも先頭は白ゼッケンさん、ハテ・・・せっかちなおじさんが「つまっているから抜いてくださーい」と叫んだり。逆に並んでいるときに抜こうとする人がいると、「みんな並んでんだから」と怒る人がいたり。ここは都会かっ!?個人的には、アウトドアのレースなんだし、トレイルなんだし、一応レースなんだから、脇からはみ出ても抜ける人がいるなら抜いたらいいと思う。

そんなこんなで、ちょっと広くなったところで、多少強引に抜かせていただいたりもしたけど、対して変わらない。ロープの場所まで来ると、ピタリと止まった。まあ、みんな同じ状況なので仕方ないですね~と前後の人と雑談しながら、補給したり足首をほぐしたり。

最初のコルを過ぎると、ようやく広くなって抜かせるようになったけど、また止まる。完全停止。。。
練習では1時間で着いたピークに、1:15で着。HRは150、さすがのんびり。

待望の下りはぬかるんでいたけれど、その分路面がクッションとなってくれて気持よく飛ばせた。まあ、少し進むとつっかえてしまうのだけれど。でも50人くらいは抜かせてもらって、第一関門へと入る。ここまで山頂から25分、HRは152。

第一関門にはなんと!嫁さんとムスコが応援に来てくれていて、かなり和んだ。
水は補給せず、バナナだけ頂いて出発。途中、ミニーさんたちにコーラを2杯もらってかなりリフレッシュできた。私設エイド、すばらしや!
もぐもぐしながらゆっくりと林道を上る。トレイルに入ったところでまたスローペース。必然的にスローな登りだから体が休まっていいですね~と前の人とのんきに話しながら登る。登山のペースと比べてもさっきの登りといい、この登りといい、非常に楽。自分のペースでは全く進めない、前のペースに従うだけ、これがキタタンか(笑)

意外とすぐに登りは終わり、トレイルの下りから林道・舗装路ミックスの緩やかな下りへ。関門までは7kmということなので、40分かと検討をつけて、走り始める。ここはしっかり走らなきゃと思っていたのだけれど、意外と足が動かない。あれ・・・
それでも10分くらい走ると、いい具合にほぐれてきたのか気持よく走れるようになる。単調に走っていると、まったく関係ない物事を考えている自分がいて、不思議な感じ。あと20分、時間を消化すれば、自動で着くなーと思いながら、気分よく下る。なんてったって下りだから楽だ。

第一から第二は1:20、HRは148。あわよくば6:30切れないかなと思っていたけど、無理だな。7時間切りでがんばろう、と思い直す。
エイドにあったのはレモンだけで、ちょっとびっくり。さすがトレランじゃなくて、耐久レース!初めて水をハイドレへと補給する。ここまで消費したのはたったの500mm(スタートでハイドレに入れたのは700mm)。上は雨が降って寒いくらいだったし、灼熱を想像したけどかなりグッドコンディション。

橋を渡っていざ、姫次への登りへ。これもスローペース。でももう飛ばせないし助かるわ~、と思ったんだけど、みんな先へ行ってください行ってくださいと言う。ピンクゼッケンなんだからお先にどうぞ、と言われた。白ゼッケンの方々が、要所要所でなぜか優しい・・・・試走の時は40分でコルまで着いたけど、多分50分くらいかかったと思う。ここまでは特に辛くはなかったけど、このあとの登りが意外とこたえた。これまで一回も止まることはなかったんだけど、2度ほど止まってちょっと休んだ。といっても15秒くらいだけど。

袖平の私設エイドでもらったコーラは最高でした。ありがとう!
姫次への最後の登りで腿に違和感を感じ始めたので、塩を沢山飲んで、パワージェルも2本飲んだ。姫次のお水でNuunを作らせてもらった。電解質がというのが、なんだかわからないけど、効いてくれーと願った。
姫次に着いたのは13:05分。なんと1:40もかかってしまった。多少の渋滞はあったけれど、予定より20分遅い。HRは142。

残り9km、下り、55分しかないぞ・・・と思ったけどすぐに走ることは出来ない。しばらく歩いて、完全な下りになってから、走りはじめた。でも腿が張ってしまって、数百メートルで止まる。腱を伸ばして、Nuunを沢山飲んで、効いてくれ効いてくれーと思った。ゆっくりと走り始めると、第二関門の下りと同じで、足がほぐれてきたのか、違和感はとれた。登りが続いた後はすぐに走れる足に切り替わらないからウォームアップが必要ってことなのかもしれないな。

ここからはとにかく飛ばした。「すみませーん、ありがとー」の繰り返しで沢山抜かさせていただく。下りでは終始誰にも抜かれることはなかったけど、下りが得意なのはきっとスノーボードとかの経験がプラスに働いているのかなと思った。
舗装路に出ると14:00までは残り1kmで10分以上あった。ほっと安堵し、途中で水を頭からかけてもらってゆっくりと進む。最後の最後の下りはエグかった~。「ここまで来てこれかよ~」と思った。

家族が待っていてくれて、ハルを抱いて6:54でゴール。疲れたけれど大変心地が良い。
距離も時間も信越とかとは比べ物にならないので、疲労感も短期的だし、後先をあまり考えないで力を出せるのは気持ちがいいことだなあと思った。

シャワーを浴びて、あとは仲間を待つだけ。運営者に渋滞に対する認識と対応はして欲しいと思うけど、「エグい・つまらない・大変・灼熱」という前評判を聞いていたけど、いい雰囲気だなーと思った。怖いもの見たさで出たんだけど、結構楽しかったよ。(ま、来年はきっと出ないと思う。というか二度と出ないかも?)

6名の仲間は全員完走。初心者3名はすごくがんばったと思う。万事オーライな大会でした。

計測ポイント スプリット ラップ
第1関門      02:59:16
第2関門      04:26:13    1:26:57
Goal        06:54:27       2:28:14

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