ウエスタンステイツへの道 -2- 当選

2019年12月8日
早朝から携帯のアラートがピコピコうるさかった。武田の杜トレイルランニングレースへ出るため仲間たちと前泊していた宿で目が覚めた。
InstagramやFacebookで自分がタグ付けされているようだった。

何事だ・・・ジローくんからメッセージ。
「あたってますよ」
なんのことやら・・・
「ウエスタンステイツ当たっています」
半ば寝ぼけていたのもあるが、戻したメッセージは「ええ〜・・・」
「まじかー」
「マジです」
「当たっても出なくてもいいもの?」
「そりゃ出なくてもいいですけど、普通はこれですよ」と送られてきた写真がこれ。

Western States Endurance Runウエスタンステイツ・エ..... Read the rest

ウエスタンステイツへの道 -1- Rio del Lago

ひょんなことから2019年10月末に行われたRio del Lagoという100mile(160km)レースに出ることになった。
振り返るとこれがウエスタンステイツへの始まりだった。

9月にアメリカへの出張が決まり、ベンチュラに住む二朗くんにメッセージ。「出張のあとの週末に休みをとって残るからどこかで遊ばない?」
「いいですよ〜」と即レスが来たけど、その後すぐに「あ、だめだ100mile入ってる。一緒に出ますかw まだ申し込めますよ」と軽いお誘いが。
どうしよっかな・・・と珍しく2週間位考えた。
正直なところ100mileのレースにあまり興味がなかった。天の邪鬼的考えなのかもしれないが、長い距離ほどすごいみた..... Read the rest

2020 ふりかえり

世界同時多発的なパンデミックが発生した、近代の誰もが未体験の一年間だった。日本でもそうだが、欧米ではたくさんの命が失われた。大切な人を失った人々へ謹んでお悔やみを申しあげます。

一方で、自分の生活が根底から変わったかと言われれば、ベースとなるものが変わったとは思わず、不思議な一年ではあったけど、変わらないものは変わらない一年でもあった。

東日本大震災のときに学んだことと言えば、幸いにも日常を失わなかったものは、いつもと変わらぬ日々に感謝しながら、変わらぬ日常を過ごそうというもの。今回のコロナでもめげることなく日々を送れたのは、こう思えていたからかもしれない。

ベースは変わらなかったと書いたけれども、..... Read the rest

仙元山100 (第二回マイルの部)

コースを試走すること5回。
実行委員会でのファミレスでの幾度のミーティング。
ああでもない、こうでもない、と試行錯誤が飛び交うメッセンジャー。

やりたくてやっているだけだから、手間だからとかめんどうだからとかはもちろん一切なくって。お金を払って参加者となる大会も楽しいけれど、手弁当で自分たちで作り上げる催しのなんて楽しいことか、しかも家から歩いて5分の場所で。

仙元山のモーニングランのコースをお遊びでぐるぐるまわって100kmにしようと春に実施した第一回。何事もプレ大会や事前準備と経験って重要だなって今回何度思っただろう。「次は100マイルだよ」ってお遊びで言ってみたもの特に実施する計画もなく。でも「..... Read the rest

Trek to ABC / アンナプルナベースキャンプへ Day 4-6 下山する

2020年元日

さあ、下山だ。
目的は達し、厳しい場所は終わったので後はのんびり下りるだけ、気持ちがとても楽。

朝は少しだけのんびりしつつも、8:15には出発した。今日は24キロ先のチョムロンまで行こう、とハルが言う。初日に泊まったロッジが居心地がよくご飯も美味しかったので、そこまでは行きたいそうだ。結構な距離を気軽に言うようになったな、と思った。

最初は足元が氷のカリカリ路面で極寒。ハイドレが凍っていたから-5℃くらいだろうか?でもABCは-10とも15とも言われていたので、もっと寒かったかもしれない。

まだ頭が痛いとのことだったが、高度を下げれば治るし暖かくもなるし、急いでくだっちゃおう、と励ます。..... Read the rest

Trek to ABC / アンナプルナベースキャンプへ Day 3 目的地へとたどり着く

6:00に起きてみたものの、寝静まって誰も外にはおらず食堂の電気もつかない。ようやく6:45に電気がついたので、やっと食堂に行きパンケーキをオーダーした。順調にいけば長い一日となりそうなので7:30に出発することにした。

谷の中を進むのでとにかく寒い。遠くの山の上の方だけ微かに陽が当たっているが、しばらくこの寒さは続きそうだった。

森の中のがれ場を進み、2時間ほどでデウラリに着く。寒くてハルが水を飲んでくれないので、ここでジュースを買い与える。高山病対策に標高1,000mで1リットルの水分摂取が目安だが、そもそもそれは大人の話で体重が半分の子どもなんて半分くらいで良いのだろうか?でもジュースでもい..... Read the rest

Trek to ABC / アンナプルナベースキャンプへ Day 2 ヒマラヤホテル

7:00に目覚めると、思ったよりも寒くなく、朝焼けに染まったアンナプルナが我々を迎えてくれた。

パンとコーヒーの素朴な朝食を済ませ、8:00に出発。ダウンを着ながら歩くとすぐに暑くなった。斜面を村に沿って下る。今日は上りのはずなのにこんなに下っていいのかと驚くくらい下る。
畑や棚田が朝陽に照らされ美しい。

ロバが続々と向こうからやってくる。トレッカーになんて昨日はほとんど会わなかったのに、いったいどこにいたのだろうかというほど沢山の外国人が歩いていて、とても賑やかだった。一番多いのは韓国人、ついで中国人、欧米人はわずかなものだった。

200mほど標高を下げたところで吊り橋を渡り、ようやく登りに。登って..... Read the rest

Trek to ABC / アンナプルナベースキャンプへ Day 1 チョムロンまで

8:00にポカラの宿にジープが迎えにきた。ランドクルーザーかと思っていたがインドのTATA製だった。日本車一強時代はこんなところでも終わってしまったか。ちょっと寂しい。チャーターだけあって変な同乗者はなく、我々だけ後部座席に乗り込むと車はスムーズに出発した。

ポカラの街は思ってたよりも大きく、そして湖畔を離れればゴミゴミとしていてカトマンズのようだった。

右手に見えるマチャプチュレとアンナプルナをがどんどん近くなり壮観である。遥も山を見ながらどこかしら嬉しそうだった。「ヒマラヤ見えちゃったな?」「パパはエベレスト登らないの?」「登らないかなぁ〜、登れないかな」「じゃあアンナプルナは?」「アンナプル..... Read the rest

カトマンズからポカラへ

ネパールの空港は一国の首都としては頼りないショボさだった。ベネズエラのカラカスや、ミャンマーのヤンゴンよりもオンボロで今時珍しい。

外に出ると早速ガイド攻撃が始まって、騒がしいことこの上ない。500ルピー(500円)で市内まで行ってあげるよと言われたが、騙されると嫌なので700ルピーの公定前払いタクシーにした。それでも500ルピーにしてあげるとしつこかったおじさんが、なぜかタクシーに同乗してきて、ガイドの勧誘が始まる。「明日からの予定はどうだ」「マウンテンフライトはどうだ」「トレッキングのガイドもいるぞ」そのうちタクシーを途中で路肩に止めて、仲良いガイドが今から来るとかいうもんだから、いい加減に..... Read the rest

ヒマラヤへ

2019年も終わりに近くなり、今年は息子(ハル)との二人旅ができてないことに気づく。夏のスペインへの旅は家族4人だったし、秋に2人でと予定していた山旅はことごとく台風と雨でキャンセルに。
年末年始に仕事が猛烈に忙しくなる予定が、プロジェクトのロンチ日がずれ、後ろ倒しになったので少し時間の余裕ができるかと分かったのは一ヶ月前。どこか行けるかもな、と考えはじめた。

タイの島、ミクロネシア、マレー半島、いろいろ候補を考えたけれど、あと一か所しか行けなかったらどこに行くだろうか、人生もう短いし、という最近の思考回路で考えて、それならいつかじゃなく、今こそヒマラヤへ、と思ったのだった。

調べると中国経由ならこ..... Read the rest