Road to Roraima #05 ロライマ・ベースキャンプ

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いつもどおり早起きし、5:00にBackpacker’sへと向かう。ベネズエラに来てから毎朝4:00台に起きている我々は、遊びにおいてはほんと真面目で勤勉である(笑)。帰りの時間などについて一通り揉めて、また疲れてから出発する。ガイドは28歳のヒルベルトと言った。4WDのランドクルーザーに乗ってグランサバナを北へ小一時間ほど戻り、サンイグナシオからオフロードへ。ところどころ道路に亀裂が入っているひどい道だった。
遠くにロライマ・テプイとクケナン・テプイが見えてきてテンションが上がる。

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だいぶ大地をあがったところにサンフランシスコという小さな村があった。数台の四輪駆動車が停まっていてトレッカーもチラホラ。800人が住むというこの村には、ポーターがたくさんいて、彼らは手で編んだようなかごにクロックスもどきのサンダル。大人の男性も女性も、子どもや自転車のポーターもいた。
受付をすませ7:45に出発した。ここに至るまでに日本から100時間、いよいよである。

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広大な大草原の中を進む一本道。ガイドはいい加減で、先に行っててと言ったきり一向にやってこない。遠くに雲に覆われたロライマが見えてテンションが上がる。

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久しぶりの60Lのバックパックが肩にずっしりと食い込む。第一キャンプ場まで3時間半。
キャンプ場は日当たりがよく、ここで日中を過ごすの厳しそうだ。近くの川で一息ついて昨日サンタエレナで買ってきたぶどうパンを食べた。靴下を脱いで裾をまくるとブヨみたいな虫が沢山寄ってくるではないか。チクリと刺すところもまるでブヨ。やっと追いついてきたガイドにきくとプイプイと呼ばれる虫らしく、川の近くに生息するという。あとで気がつくと50箇所は刺されていて、数日間痒みが残った。

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ここから徐々に登っていく。天気も悪く、途中雨に降られカッパとザックカバーをだすが一時的だったみたいだ。
「ダラダラと長い道で退屈だねえ〜」と寺と話す。遠くにロライマは見える、近づいてきているものの山は雲の中で、道も景色も単調だった。
それでもベースキャンプに近づくとテンションが上がった。さっきまで雨を降らしていた雲はなくなり、視界が開けたのだ。

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見晴らしのいい岩の上に座り、眼下の芝のように緑で美しい風景を眺めた。川がテプイの周りを蛇行し、太陽があたったグリーンがなんとも言えない。
Camp1から4時間、まさにロライマ山の壁の真下にベースキャンプはあった。キャンプ場には40人くらいいただろうか。見晴らしがいい場所にテントを張り、川に行水に行ったが、すでに夕方で気温も低く手足を洗っただけで終わった。清流を汲み、ウィスパーライトに火をつけブラックライトで湯を沸かす。マジックアワーがやってきて、ため息しか出ない。

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ロライマ山に陽が当たる。
となりのクケナン・テプイは男らしい黒い岩肌が雲の中。
眼下はすべてグランサバナだった。一面のサバンナの中に川が白く光っていた。

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日が沈むとホタルが現れた。

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