Road to Roraima #08 さよならギアナ高地

雨は夜中には止み、変わって激しい風となった。
何度かテントを支えていたペグが抜け、外に出て張りなおした。
3:30にまた外に出ると、そこは満点の星空だった。
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凛々しいクケナン大地とさっきまで頂上に立っていたロライマが星空の中に黒く居座り圧倒的な存在感をだしていた。白い雲が激しく動く。

そのまま眠ることなく夜明けを待った。空が徐々に明るくなっていく。赤い朝焼けは見られなかったけれど、それでも神々しい景色だった。5:00には絶対出ようと決めていたのに、あまりにも美しく出発は30分以上遅れた。出発しても名残惜しく後ろを振り返っては何枚も何枚も写真を撮った。「ガイドからしたら、こいつらこんなに同じ写真ばっかり撮ってアホか?」状態だったに違いない。数日ぶりに完全に晴れた日。今ロライマの上の大地にいる人々が羨ましかった。

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それでも、雲一つない空ではなく厚い雲がクケナンとロライマの合間から絶え間なく排出されていく。やはりテプイの上部には常に気流が渦巻いているのであった。

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テプイに水の保水機能がないというのは以前書いた通り、昨日山の上で振り続けていた豪雨は直接下流に流れ、来るときはくるぶしの深さしかなかったクケナン川は昨日は船で渡る必要が有るほど増水していたらしい。雨がやんだ今日は腿くらいの深さに落ち着いていた。

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写真を撮るために停まってばかりいるせいか、一向にスピードが出なく1st campに着いたのは8:30。そのままほぼ平らな大地を歩いて11:30にトレイルヘッドへ。

テラと地元のビールで祝杯を上げた。
天候がはずれ雨にやられ悔いが残る山行ではあったけれど、それが自然であり、それが時間やタイミングであり、今ここにいれること、来れたことが幸せである。10年以上来てみたかった場所。変わらず旅に出られて、変わらず小さな夢を実現できていることが嬉しいなあと思うのだった。

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