Trek to ABC / アンナプルナベースキャンプへ Day 1 チョムロンまで

8:00にポカラの宿にジープが迎えにきた。ランドクルーザーかと思っていたがインドのTATA製だった。日本車一強時代はこんなところでも終わってしまったか。ちょっと寂しい。チャーターだけあって変な同乗者はなく、我々だけ後部座席に乗り込むと車はスムーズに出発した。

ポカラの街は思ってたよりも大きく、そして湖畔を離れればゴミゴミとしていてカトマンズのようだった。

右手に見えるマチャプチュレとアンナプルナをがどんどん近くなり壮観である。遥も山を見ながらどこかしら嬉しそうだった。「ヒマラヤ見えちゃったな?」「パパはエベレスト登らないの?」「登らないかなぁ〜、登れないかな」「じゃあアンナプルナは?」「アンナプルナも8,000mあるから登れないよ」車の中で携帯から日記でも書こうと思っていたが、景色に目を取られそれどころではなかった。

程なくするとダートロードに突入し、とにかく揺れた。携帯の電波も失ったのでどこを走っているのかわからなかった。こんなところバスなんて走れないだろうと思っていたけど、ほぼ最後の悪路ギリギリまでバスが入っていたのはびっくりした。これらの道は崖に向けてスパンと切り立っているので、自重が高いバスには帰りには乗りたくないなぁと思ったのだった。

すぐに着くかと思っていたMatkyu には3時間以上かかった。茶屋が2つくらいある場所で降ろされ、そこがトレイルヘッドとなった。

偶然にも日本人の親子がいて、同じくAnnnapuruna Base Camp (通称ABC)を目指すとのことだった。娘さんは5年生だという。ジープの揺れにやられて、気持ち悪くなってしまってつらそうだった。

さあ、出発だ。アンナプルナがドカンと祝福してくれる。

ちょうど昼近くだったので、ポカラで買ったパンをかじりながら歩き始めた。目の前にはアンナプルナがどーんとそびえ、深い谷の左側を川の上流に向かって歩くことになった。林道はすぐに終わり、一本道に。畑と小さな民家を超え、300mはありそうな高くて長い吊り橋を歩く。しっかりとした作りだが、下を見ると足がすくんだ。

1時間ほどでJinuへ、温泉があるとのことで行ってみたいなと思うけど、コーラを頼んで休憩だけすることにする。街で40円で買えるコーラが300円。「山価格だね〜」とびっくりすると「山だからねー」売り子さん、そりゃそうか。

ここからは400mの登り。ひたすら階段が続くが、順調なら15分で100mあがれるよ、とハルをはやしたてたら頑張って1時間とちょっとで登りきり、チョムロン手前のパノラマホテルへ到着する。ホテルといっても、もちろんホテルじゃなくて小さなゲストハウスなのだが、パノラマの名に恥じず景色がどーん!

ここで泊まろうかとも思ったけれど、もう少し山を平行に進んでみることにすると、チョムロンの看板が見え、角を曲がると視界に村が広がった。今いる場所は村の頂点で、2-300mはあろうか斜面に段々畑の村が広がっていた。比較的大きな山村で、山小屋的ロッジが多いけど、商店やベーカリーなども点在している。その村の頂点にいるので、一番上のロッジがやはり見晴らしがよく、そこに泊まってしまうことにした。その名も「 エクセレントビュー」。ハルがエクセレントってどんな意味?と聞くので、凄い眺めのロッジってことだよと教えると、ほんとすごいねと心から英語の意味を納得したようだった。そんな英語教室もあっていい。

さっそくマサラチャイを注文して、心おきなくエクセレントな眺めを堪能したのだった。ちょうど夕焼けの時間で、刻一刻と変わる空と、赤く染まるマチャプチャレとアンナプルナから目が話せない。寒いのに、その寒さに打ち勝って身動きできないレベルの絶景である。

もう、目的達成なんじゃない?
ここで終わりでいいんじゃない?
初日にして、そこまで思ってしまったレベルの凄さだった。ヒマラヤをなめてた。すげー、すごすぎる。こんなにすごかったっけ?と思った。

韓国からの30人の団体客がいて、ダイニングは賑やかだった。我々はそこそこの味のピザと焼きそばをオーダーし、トランプをしながらのんびりと過ごした。トランプはハルがカトマンズで買った世界の8,000m 14座というトランプで、山の絵は素晴らしいのだが、二人で永遠とやる七並べは苦痛でしかなかった(笑)

ここは標高が2,000mくらいなのにすでに日本から持ってきた防寒具を全て着てしまっていて、翌日からの寒さが不安になりながら寝についた。

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