おそらくこんなに雪かきしたのは、この山行が最大ではないだろうか。
雪山にはヒルバーグは適さないのであろう。日本の湿った雪は重いので、天井がすぐ潰れてしまうのだ。
1日動いて疲れきってテントに戻ってくると、我らの今日の家はぺしゃんこに潰れていた。
疲れて休みたい体に鞭を打ち、2時間ほど雪かきをする。へとへとである。
食事用テント、HEX3に移動し、なべ。
鍋が終わりテントに戻るとまた潰れていた。
雪が降る。
雪かきをしてもいくらでもすぐ積もる。
1時間ほど雪かきをして、眠りについた。
12:00。雪の量は半端ない量に。
モンチのテントは入り口がすべて埋められ、出られないほどになっていた。
全員外に出て、深夜の雪かき大合戦。掘って掘って掘る。でも積っては積もる。
その繰り返しだ。
まつ毛が凍り、眉毛が凍り。目が見えん!
なんと3時間。僕らは雪をかき続けることとなったのだ。
テントに再び入ったのは朝の3:30。雪はまだ降っていた。
6:00。起きるとテントは再び埋もれている。
かなり降っているので滑るのはあきらめ、帰ることに。
そこからまた2時間。僕らは雪をかいていた。ようやくテントをすべて出しきり、撤収の準備。
すると、なんと!!
スノボの板が見つからないではないか!
どうやら風で飛ばされてしまったらしい。
飛ばされて谷に落ちたのか、すぐ側にあるのに埋もれているのかはわからない。
でもこんなかたちでAURAと別れることとなってしまった。悲しい・・・
吹雪の中、歩いた。希望の室道ターミナル。
今シーズンの始まりである。