Day 1 インドまで

ついこの前の日曜日に無事旅行から帰ってきたわけだけれど、あっという間の平日一週間だった。やはり旅の時間軸と、日本での日常の時間軸というのはまったくの別物だと思うのです。なぜ旅だとあんなにも時間の密度が高く、長く感じるのに、日本の日常はあっという間なのだろうか。我々は、何かに迫られて焦りながら生きているのではないだろうか。

ブータンもインドも、一言で言うと最高だった。文字を書くのがおっくうになってきているのか、日記というモノをほとんどつけなかったのだけれども、旅を振り返りながら、ゆっくりと旅行記を書いていきたいと思う。

まずは一日目。
今回の目的地は大きくはブータンとインドのダージリンなのだけれども、ブータンはタイやインド経由でしか入国できず、タイを出発する飛行機もほとんどはインドを経由するので、まずはインドのコルカタ(カルカッタ)を目指した。

朝10時、成田を発つ飛行機は中国のアモイ行き。漢字では廈門と書き、英語ではXiamenと書く。なぜ、インドに行くのに中国行きの飛行機に乗るのかというと、インドまでの飛行機をUnitedのマイルで取ったのだった。結構直前で取ったためか、日本-バンコク間の飛行機はすでに満席で、この中国の未知の都市を経由することになった。

地図で見るとまあまあ香港に近いところにある海岸沿いの町。
ANAの飛行機が飛んでいるくらいだから、工場とかビジネスのニーズがあるのだろう。実際空から見た町は、荒削りに開発されていた。赤い大地に無数の林道が見え、舗装されているのは4車線はあろうかというハイウェイのみ。海岸沿いにはビルが並ぶが、それ以外は田舎の様相だった。

なんのことなく、空港に着いたのだけれど、トランジットは?と係員に聞くと、おそらくここで乗り換える客なんていないのか、入国しろと言う。幸いにも3時間もあったので、入国してもいいんだけれど、中国ってビザはどうだったんだろう、と思いながら列に並び、なんと予想外に中国入国。外に出ると湿気たっぷりの熱風が肌にまとわりついてきた。

いかにも経済発展が甚だしい、クレーンが並ぶ中国的な景色で。空港の駐車場には外車だらけ。

なぜか、KFCが空港には2店舗もあって、無料のwi-fiも飛んでいたのだが、聞いていたとおりTwitterやFacebookにはアクセスできず。KFCの中ではiPadやスマートフォンを持った若者がひたすら下向いてそれらの機器をいじっていて、日本と変わらない光景だなあ、としみじみと思ってしまった。

中国ってなんか、みんなツンツンしているイメージがあったけれど、少なくとも空港にいる人々はにこやかな笑顔だった。空港の周りをちょっとだけウロウロした。このまま、日本に帰らないっていう選択肢も可能なんだよな、とふと思う。旅は自由だなあ、と。
とは言っても、現地のお金もなければ、空港周辺に特段やることもなく中へ。チンタオビールを飲んで、へんな昆布のおつまみを食べて、酔ったまま次のバンコク行きの飛行機へと乗り込んだ。

バンコクまでは3時間弱。ここでは乗り換え時間が5時間以上あったので、思い切って市内に向かう。
タクシーで向かおうかと思ったのだけれど、土曜日の夕方で、渋滞が読めなかったので帰りの時間も読むようにと地下鉄に乗った。そこからはトゥクトゥクでカオサンへ。これが意外に遠かった。べつに近場の屋台でご飯を食べればそれで満足もできたと思うのだけれど、自分の知っている賑やかな場所に行きたかったのだと思う。

トゥクトゥクからの風がとても心地よい。
なんだか日本から遠く離れた地にいて、空気も人も食べ物も、かなり異なるはずなのに、すべてが普通に見えて違和感がない。

それは3人乗りのバイクにしてもね。
カオサンは相変わらずだった。チャオプラヤー川のほうに、エリアをどんどん拡大している感じはあったけど、屋台のおばさんやあんちゃんも、とくに変わった様子はない。

シンハと空心菜に、トムヤムクンを食べて、もう大満足。汗が体中から噴き出してくる。至福の時って言うのは、こういうことを言うのだよ。

土産物屋を冷やかして、路上マッサージを見学して、チャオプラヤー川のほうまでのんびりと散歩をしたら、タイムアップ。再びトゥクトゥクと地下鉄のコンビネーションで空港へと向かった。

バンコクからインドのコルカタへは3時間程度。到着したのは日が変わった1:30。さあ、インドだ。バンコクとは違って気を引き締めねば。そう思って入国ゲートを後にした。

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