安保法案

賛成、反対、中立。いろいろな対立があってウォールを見ているだけでちょっと疲れた。本来いろいろな意見があったりしていいはずなのに、この人こっち側なのかー、この人はこうなのかー、と人をそれだけで判断してしまったりもして。まあ、みんなが目指す未来と価値観は違うので多様性があっていいのだと思う。それだけで人を判断してしまうはきっと違うし。

で、いろいろ考えたんだけど、安保法案にはやっぱり反対だなと思った。べつにここで表明すべきことではないかもしれないけれど。
でも、なにがいったい反対なんだろうか。安倍さんも自民党もそんなに悪なんだろうか。彼らは彼らで信念があり、正しい未来を作れると思って突き進んでいるわけだよね。そして、これはちまたで言われているように戦争法案なんだろうか。
なんだかわからなくもなり、わかりやすい安保法案、みたいなサイトや意見をいろいろ読んだ。まあ、肯定するほうの理論はごもっともで。ある程度理にかなっている。これが通ったからといって、すぐに戦争になるわけでもなければ、徴兵制が始まるわけではない。戦争法案という反対派がつけたネーミングは絶妙で、その効果たるやすごくてネーミング賞でもあげてもいいかもしれない。
じゃあ、なんで自分は反対なのだろうか。

それはやはり、自分が目指したい未来像から外れているからなのかもしれない。
法案が成立して安倍さんがいうには、これで抑止力を更にアップできることになり日本はより平和になります、と。抑止力って、攻撃されないためにさらに軍を増強して、核を配備して、相手を上回って、という流れじゃないのかな。結局はアメリカに追従して、さらに軍事費を使って、中国や北朝鮮の脅威に備えましょう、という方向性なわけだ。安保法案に賛成してしまうということは、そっちの方向に舵をとってしまうのを認めてしまうこと。アメリカが近年正しい戦争をしたことがあったあろうか。結果論から言えば、すべて間違った戦争だったと思う。そこには不幸しか生み出していない。そのアメリカのやり方に追従する。新しいこの安保法案ができることにより、そっちの世界に舵を切ってしまうということ。アメリカの戦争体質を肯定し、軍事費を増やし、軍事産業を肥えさせ、世界や一般人を不幸にするかもしれないことに国として加担する方向に舵を切るということ。お前の武器より、俺の武器がすごいぜ。じゃあ俺はもっとすごい武器を作るぜ。そんな負のスパイラル。武器なんて作ってないで、軍の増強なんてしないで、もっと幸せになるためにやれることがあると思う。すべては仮定や予測でしか話せないけれども、この法案により海外を旅する日本人、複雑な地域で活動をする日本人、その人々が危険にさらされる可能性はやはり上がる。そして、人を傷つける武器というものを輸出する、という方向も生まれてくるかもしれない。

自分はコスタリカみたいな国のありかたが大好きで。だから憲法9条を大切にしてきた非戦な日本も大好きで。これからもそういう誇れる日本であって欲しいと思っている。今の自分の理解では、やっぱり反対です。
(酔っ払って深夜にこれを書く)

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