定番の雷鳥沢を目指す。
8:30出発。大人数だと遅くなるね。
メンバーは1人追加となった。バスターミナルで出会ったモンチ。彼は1人で山に入っていた。元気で逞しい。
沢沿いに行くか、雷鳥平に行くか。今回は雪が深そうなので、雷鳥平経由にする。
夏道を歩き、急斜面を滑り、登り、滑り、登って。
雷鳥平へのなだらかなダウンヒル。
川を渡って、ここからは剣御前小屋まで登りだ。
天気はドピーカン。ラッセルが暑くてアンダーだけとなる。周りにはウソみたいに誰もいない。
ザクッザクッ小気味良い音だけが聞こえる。
4割がた登ると、いつもながらの激しい風が吹いてきた。
ジャケットを着る。
岩場を過ぎて、ハイマツが見え隠れする場所から、いよいよ核心部。いつも冷やりとするところだ。
今年は雪が多いらしく、核心部を過ぎてからも、セッピがかなり張り出していて、冷や汗モノだった。なんせ、横殴りの突風がかなりやばい。
なんとか剣御前に着くも、そこも突風の嵐。休めるところが一箇所もないのである。
去年は剣沢を下ったが、今年はそんな余裕もなく、すぐさま降りることとした。
雷鳥沢を下る。相変わらず無人のファーストトラックゲット。2日分の新雪である。
沢上部は、風のため滑りにくかった。
パウダーのはずなのに、ちょっと固め。それも風のせいであろう。
それにしても最高である。
時間にしたらたった5分にも満たないと思う。
この一瞬のために、僕らは深夜の高速を走り、バスやケーブルカーを乗り継ぎ、寒いテントに泊まっているのだ。
天気は下り坂。今日も雪かきなのかなあ