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2007 Summer

イメージ @6月6日

アイスコーヒーの氷がカラ〜ン
汗のかいた大きなグラス
もう夏だな〜

ひとりフラリと白浜の多々戸浜にサーフィンをしにいった。相当なヘタレなのに、遠征だけは大好きなのでいろいろ行くのがいいところ!? ビギナーは近場の湘南で練習してろよ!って声が聞こえてきそうだ。
まるで伊豆七島のようなきれいな水と浜だった。波待ちしてると下の砂が透き通って見える。波もやさしく人もやさしく、丘の緑はモリモリしてた。
この時期に海に入ることってあまりなかったし、この時期に伊豆の先っちょまで行くこともなかったし、新しいことをはじめると、新しい発見で溢れている。なんて素敵なことでしょう。

バックカントリー行きたいって昔からイメージしてたら、富士山もジャクソンホールも行けるようになった。高い山に登ってみたいと思っていたら6000mの山々にも登れるようになった。カヤックやラフティングの激流下りも、サハラ砂漠もアフリカだって、みーんなイメージ以上にやることができた。5年越しだったり、10年越しの想いだったりするけど、思っていたときから比べればどれも夢のようだね。
やりたいことはイメージして想い続けることが大切だ。
だからサーフィンをやってみたと思ったときにイメージしたバリ島もハワイもスリランカも、生きてりゃきっと行くことができるんだろうな〜、とヘタレなのに思っている。
実力以上の遠征好きだしね。
それにしても板をくるくる回す激ウマサーファー。やつらは宇宙人みてーだ。宇宙人にはどんだけやっても到底及ばなそう。

あるいは、つまり @ 6月14日

ああ、幸せだな〜
ってふと感じた。図書館に行って、借りた本を持ってカフェで読んでいるときだった。フィクションの小説やノンフィクション、憲法や宗教のお堅い本から絵本まで10冊の本を借りた。コーヒーをすすりながら、ワクワクしつつ、つまみ読み。
何が幸せかって?日曜の午後的時間のことではない。
ただ、こうして、本を読んで理解しているという、それだけのこと。
日本人として生まれていたら、無条件に誰もがこうして文字を読解することができる。本に書いてある内容を理解することができる。
偉い人が書いた本も、昔の人が言っていたことも、くだらないことも、すばらしいことも。
つまり誰かの考えを読んで吸収することができる。
ありきたりのことかも知れないけど、それって幸せなことじゃない?

狭い国に人がいっぱい。土地がなくて窮屈で仕方がない。「なんで日本ってこんなに人がいるんだ!」その窮屈さが嫌いだった。だったではない、今でも嫌いだ。
でも、いつからだろう、窮屈に感じる一方、人が多いことは力でもあるなと感じるようになったのは。
日本の人口は世界で9番目。それだけの人がいるってことは、やはり力なのだよ。
四国ぐらいの国土しかなくて、四国くらいの人口しかいなかったら、そこで出る書物の種類も決まっているし、有名歌手がベストセラーを出したって、たいした数にならない。芸術や芸能で食べていける人は少なくって、文化の幅も広くならないかもしれない。
でもこの国のこの言葉を話す人々は1億人以上もいる。くだらないものもたくさんあるけれど、優れたものもたくさんある。埋もれるものもあるけれど、発掘されるものもある。
1億人以上も同じ言葉を話し、同じ文化と歴史を持つ民族が存在しているということは、それだけで力なのだ。

図書館に足を運べば、「読んでいいよ」と無条件にどーん!と無数の本が呼びかけてくる。古い本も新しい本も、外国人が書いた本も、様々なジャンルが選べて、自由に読めて、そして誰もがそれを理解できて、望めば望むだけ知識を手にすることができる。
やはりそれって幸せなことだよ。

今日一番気に入ったフレーズ。
「あるいは、つまり、そういうことなんだ」
by池澤夏樹

宣伝 @7月3日

宣伝です。
今月12日に小学館ビーパルの増刊号『b*p』という雑誌が出ます。創刊号から関わらしてもらっている、素敵な雑誌です。
アマゾンなどではバックナンバーが3,000円とかで売られているので、ぜひぜひ皆様、発売したらすぐにお買い求めください。いつか高く売れるかも、です。
暇だから、ちょっとした手伝いを頼まれました。朝霧高原にテントを建てにいったり、急遽ピンチヒッター的記事をお願いされたり。
なので、どこかにちょっとした記事が載っています。写真が間に合わなく、10年前のロンゲのむさい顔写真が掲載されることになってしまいました。オタノシミニ。
ちなみに肩書きに関して、こんなやり取りがありました。

「肩書き何にしますか?」
「なんだろうね、何でもいいですよ。適当に決めておいてください(T)」
「元ネイチャーガイドとかはへんですよね〜」
「へんですよね〜。あ、なんか前号のゴルゴ内藤さんのはかっちょ良かった気が(T)」
「じゃあ、これとこれだったらどっちがよいですか?」
「えー、その2択〜?それだったらそっちかな・・・(T)」

ということで、おそらく変な肩書きです。
12日発売です。探してみてください。余裕があったら買ってください。
HPはコチラ↓
http://bp.way-nifty.com/frombp

ついに!  @ 7月22日

先週の台風の後、波乗りに行った。
もちろん、だいぶ収まってから行ったのだけど、それでもやられた。
沖には出られないし、波はバカでかく、カレントも強くて、あっという間に流されていく。陸に戻ろうとしても戻れない。恐怖であった。
2トライして、浜で体育座りでぽか〜ん。片道1時間半、海に入ったの10分、みたいな・・・ダメ夫くん

今日も懲りずに行った。小さめの腰サイズの波。
これが非常によかった。今まで、まっすぐにしか進めなかったのだけど、初めて横に進んで、崩れていく波を自分の目で見ながら進めた。ついに!ヨコノリ!サーフィンっぽい動きだった。
長く長く乗れた、どこか異次元に行ってしまいそうなとっておきの一本が忘れられない。
この日のことはきっとずっと忘れないんだろうな。上達していく瞬間、今が一番楽しいのかも。
初体験はいくつになっても素敵です。
自分の実力にあった、自分のサイズがあるということ。これが大事だね。

海水はすっかり暖かく、車のクーラーからは夏の湿った草のにおいがした。帰り際「とんとことん♪」と盆踊りの音が聞こえて、夕方にはヒグラシの声がこだました。
夏の風やにおいや音が、昔の想い出を運んでくる。過去に五感で感じたことは、いつになっても五感によって、その日そのときの想いがよみがえってくるのだ。
今年の夏もたくさんのことを五感で感じよう。ココロに深く残るように。

ばななとキッチン @8月14日

古本屋の100円ブックコーナーで、暇つぶしの本を探した。
暇な長電車で読もうと思ったから、普段読まないような本がいいと思った。そしてなーんとなく手に取ったのは、吉本ばなな『キッチン』。誰もが題名くらいは知っているような、超有名本。
女性のエッセイなんだろうなと思って、今まで読む機会はなかったし、意外性を求めて買ってみるかとの気楽な感じだったんだけど。

ハマった。少なくともこの1年では最もすばらしく感動した本だった。
ストーリーがというよりは、彼女のあふれ出る才能というか、表現力。一つ一つの何気ない行が、独立した誌のようだった。
ただ床にモノを置いただけで
「コップが陽に透けて、冷たい日本茶の緑が床にきれいに揺れた」
こんな感じだ。
ガツンと何かで殴られたような、心地よい衝撃。

圧倒されて、すぐに二回読んだ。二回目のほうがもっとすごいと思った。
本棚に入れて、何度も読みたくなる本、読み返したくなる本って意外と少ない。現にもう一冊買ったこれまた有名なベストセラー本は、すぐに再生紙ボックスに投げてしまったし。これは間違いなく本棚行きです。

いつか小説が書きたいけど、ほんとに書けんのかな〜。

 

 

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