信越五岳2014ふりかえり

SHINETSU2

なぜか4回目の信越五岳110kmに出ることに。
今年はいろんなことがあって、仕事で行くのかどうかもわからなかったし、出ようかなと決めたのがほぼ3週間前なので、そこから出来る限りの練習を、という姿勢で望んだ。

練習量としては8月22日から走り始めてロードの8〜13kmくらいを5回。20kmくらいを3回(これは人生初!)、夜の鎌倉トレイルを1回の合計119km。山は子どもを担いで富士山に1回と、白山に1回。と今振り返るとかなり練習量が少ない感じ・・・ムカデに刺されて走れなかった5日間くらいを除いては、自分では最大限頑張ったつもりだったのだが・・・数えてみると少ない。

ちなみに今年はフィールドのトレイルランは奥多摩の一回。奥久慈50kmと京都40kmのレースに出て、その前後にロードをちょっと走っている(奥久慈から京都は一歩も走らなかったけど)。奥秩父のファストパッキングはいい練習になったと思う。

まあ、何がいいたいかというと、何があっても壊れないだろうと自信を持って望めた2年前とは異なり、慎重に進まないとどこかがいかれてリタイヤになるかもという状態であった。それでも走れる状態というのを作ることが大切だと思ったのと、あまり一人で出かけられない状況にあったのでロードで比較的長く走る、短い距離は早く走って心拍をあげて心臓を慣れさせる、ということが効くのかなーと仮定した。ランナーと比べたら速くはないのだけど、最終的な走力としては20kmで5:30/キロくらい、10kmで5:00/キロ切りの状態になった。

なのでそこそこいけるのかなーと、直前には思うことができてひとまず2年前の16時間5分より速く走るという目標を立てて、目標時間をセットした。ただ、1ヶ月前に喘息を再発して、運動すると咳が出てしまう状態で、友人に脅されたりもしてちょっとナイーブになって当日を迎えた。

目標
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■ スタート前
事前にバカ食いするのはやめた。カーボローディングも気持ち悪くなるだけはないかと最近思い始め、前日も普通、ビールも22:00くらいまで飲んでいて、当日朝はおにぎりとオレンジジュース、そしてゼリー系で300kcalとった。

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■ スタート – 1A
1:53
心拍は145くらい平均でゆっくりと走る。もっとゆっくりと行きたかったのだけれど、やっぱりみんな飛ばしてペースが上がる。この練習量でも自分としてはロードをまあまあ走ったほうだったので、比較的安心しながらペースをキープする。「やっぱり遅いなー」と2年前より5分ほど遅れて1Aに到着。ちなみに水も持たずに、アミノバイタルのゼリーをひとつ持っただけ。

■ 1A – 2A
0:55
登りはかなりのんびりペース。珍しく渋滞していた。かなり快適な気温、そしてやはり上からの景色が最高。

■ 2A – 3A
1:52
袴岳まで長いなと思いながら、それでもゆっくりと決めていたので、景色を楽しみながら走る。とにかく森が美しすぎる!そうこうしているうちにやはりジャスト1時間で袴岳。そこからは足を大切にのんびりと下る。心拍は140くらいかな。
走り慣れていなかった2年前と比べ、走り慣れている今年はこういう下り基調の平坦な道がとても楽。気持ちよく下る。予定より早く2Aに着きすぐ出る。やはり自分の前を走っている、過去の自分が見える。

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■ 3A – 4A
1:56
関川はもはや苦手区間でもないので、のんびりと。暑くなるかと思って、かぶり水をしたのに雨が降ってきた。
関川が終わった後が、いつも長く辛く感じる。この坂を登り切るのにとても疲れてしまった。それでもその後は淡々と進む。森に入ったら元気になってきてシングルトラックを軽快に走る。完全に自分の予定通り4Aに。

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■ 4A – 5A
2:34
ジップロックに食料を入れて、やっと休憩できるー、と歩きながら食べる。コスモス畑ものんびりで、iPodをオン。歩けるって素敵。と思ってたら、心拍が下がってきたので結局まあまあ走って何人か抜かせてもらった。音楽っていいなーと思う。気持よく森を下って、そして登って、チップの道を走って、キャンプ場で応援されて、いつものことだなーと最後のがれ場を越し、これまた予定時間通りに5A!

■ 5A – 6A
2:13
意外と冷えてきたので、服を一式着替える。痛恨のミスとしてはここでアルトラのローンピークに履き替えたこと。フラットが多くてフラットに慣れていた靴というつもりだったんだけど、クッション性がうすくて意外とがればと下りが続き、足裏が痛いし膝も痛かった。靴はいい靴なのだけど前半履くべき靴だった。
森のなかを走り、林道では力が抜け歩く。するとサルちゃんがやってきて、一緒に行こうよ!となったのもつかの間、全然ついていけずに先に行って〜と。
これはちょっとエネルギー切れだったと思う。辛い時間はいつか去ると思っていたら、また走れるようになった。ただ、下りが膝が痛い。やはりトレーニング不足。そして足裏が下りで痛い。ようやく林道に出ると気持よく下って6Aへ。

■ 6A – 7A
0:48
ロードは歩いて、緩やかになってきてから走った。前のペアをペーサーとして着いて行くことにした。
戸隠神社からのアスレチックみたいな道は好き。そこだけは軽快に進み7Aへ。ぼちぼち暗くなってきた。

■ 7A – 8A
0:53
車道に出るまでは比較的走れたけれど、なにかが切れてきたのを感じる。あーつかれたなー、とまあまあ歩きもおりまぜ、ライトをつけて8Aに。スルーしようと思っていたけど蕎麦食ってのんびりした。ペーサーがいなくって、ここにもサポーターがいないのって孤独なんだなーとシミジミと思ったのであった。

■ 8A – Finish
3:30くらい
さあ、あとひと区間。まだ頑張れば16時間切れるかも、と思ったけれどもう力が本当に出なかった。上りは得意としているのに、続々抜かれていく。やっぱり山に行ってないから筋肉ができていないんだなーと思った。ここで諦めても仕方ないので、なんとか体を動かす。そいうえば、休憩とかしてないや、あほだなこのスポーツとつくづく思う。16時間ぶっ続けで走るとか、ありえないわーと真剣に思う。そしてなんで4回も出てんの?アホか?というネガティブ区間。瑪瑙の最後の登りで足が止まった。頂上からの下りも膝が痛くってまったく走れない。下りきってからの山が一番苦手なラストボス。ゆっくりゆっくり進む。もう下りですよ〜と天使の声。最後だ!と足が痛くても気にしないで進んだ。エイドでは去年南アルプスで会った青年たちがボランティアをしてくれていて、温かい飲み物をもらった。
最後の林道、もう走れないやと思ったけど、iPodをつけて、なんとか走った。歩きたいと思ったけれど、歩くとながいなー、早く終わりたい!と。

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結局16:31でゴール。相当遅かったと思ったんだけど予定より30分の遅れだった。なんとかなるもんだなあと。とにかく体は疲れ、今のすべては出しきれたような気がするので心は満足だったし、やっぱり良い大会だなと思う。もう二度と出ないと走っているときは誓っていたのに、そういうものが吹き飛ぶので不思議なものだなあと思う。前半サポートしてくれて、ゴールでも待ってくれていたカオリンや一緒に出た仲間、運営の皆さんや弘樹に感謝。そしてわがままを聞いてくれた自分の体にも感謝しなきゃなーとつくづく思った。

そしてあの日から5日。やはり肺に負担がかかってしまったようで息をするのが辛く、病院に行って8,000円も支払ってきた。「しばらく激しい運動は控えましょうね」と言われたのであった。チーン。

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